今年、福島県が日本遺産に認定されたもう一つは
" 会津三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津文化~ "も
今年認定されています

会津地方の17市町村が申請していたとのこと
磐梯山の信仰を取り込み、東北地方でも最も早く仏教文化が
花開いた" 仏都会津 "の魅力や風情を楽しめます

会津藩祖の保科正之公が定めた" 会津三十三観音めぐり "は
広く受け入れられ各地に三十三観音が作られました
平安初期から近世の仏像や国宝を蔵する寺院
山中に佇む石仏などが残り、当時の会津のおおらかな信仰と
娯楽が体験できます

" 会津三十三観音めぐり "構成文化財には寺院や仏像のほか
" 慧日寺( 磐梯町 ) " や" 大内宿( 下郷町 ) "
" 旧政宗寺三匝堂=通称 さざえ堂( 会津若松市 ) "
" 下野街道( しもつけかいどう ) "などの建造物や史跡も含まれています

構成文化財をサラッとご紹介します( 詳細は別記事で )

慧日寺跡( 国史跡 )-磐梯町
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平安時代初頭の大同2年(807年)、奈良の東大寺などで
学んだ法相宗の高僧・徳一が布教のため磐梯山の麓に開山しました
東西12㎞、南北に8㎞のわたる東国屈指の寺院で
会津仏教文化の発祥の地として栄えました
会津地方のほか、東北一円に影響を与えたとされています
昭和45年(1970年)に国史跡の指定を受け、平成20年に
中心伽藍部分の金堂、平成21年に中門を復元しました
平成28年から金堂に納める" 薬師如来坐像 "の
復元製作を含め平成31年完成を目指しています

大内宿( 国重要伝統的建造物群保存地区 )-下郷町
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若松城下から今市(栃木県)に至る" 下野街道 "の宿場
街道に沿ってかやぶき屋根の建物が並び、江戸時代の
宿場を今に伝えています
戦国大名の伊達政宗も滞在したという記録が残っています
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています

旧正宗寺三匝堂=さざえ堂( 国重文 )-会津若松
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正宗寺住職の郁堂が寛政8年(1796年)飯盛山に
建立した六角三層のお堂です
独特の二重螺旋スロープに沿って西国三十三観音が
安置され、お参りすることで三十三観音参りが
できるといわれていました
平成8年に国重要文化財に指定されています

福島県内に3つある国宝のうち2つが会津地方に
一つは勝常寺( 湯川村 )の薬師如来坐像・月光菩薩立像・日航菩薩立像
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薬師如来坐像
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写真左:月光菩薩立像 写真右:日光菩薩立像
薬師如来坐像は1本のケヤキから掘り出した堂々とした姿が印象的で
うず高い頭髪、胸から腹にかけての膨らみ、がっしりとした両足が目を引く
全身からあふれるような力がみなぎります
9世紀(平安時代)に脇侍の月光・日航菩薩立像と
一緒に同じ工房で作られたとされています

もう一つは龍興寺( 会津美里町 )の" 一字蓮台法華経 "
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平安時代のお経の巻物で
経文六万九千三百八十四文字( 経文69384文字 )を
仏と見立て淡彩のハスの花に乗せるように写経されています

会津三十三観音めぐり
会津三十三観音・猪苗代三十三観音・御蔵入三十三漢音のほか

永田西国三十三観音
永田地区の鷲山の山腹に三十三体の観音様が安置されています

町廻り三十三観音
鶴が城下にあった三十三観音で" 若松三十三観音 "
" 三十三札所 "とも呼ばれていたそうです

西隆寺乙女三十三観音
境内に柔和な笑みをたたえる三十三体の乙女観音が点在しています

久保田三十三観音
久保田地区の小高い丘陵に聖観音・如意輪観音・十一面観音
馬頭観音など三十三体の観音石像が安置されています

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